—– この記事でわかること —–
- マッスルバックとキャビティの違いがわからない・・・
- マッスルバックのメリットと
デメリットを知りたい・・・ - マッスルバックが「合う人」と「合わない人」ってどんなタイプ?
こんにちは! ステラ(@steragolf)です。
マッスルバックアイアンに憧れるものの、「実際どんなメリットがあるのかわからない」「自分に使えるのか不安」など悩みは尽きませんよね。
本記事では、特性や選ぶポイントなどを比較しながら、アイアン選びに失敗しないためのヒントをお届けします!
この記事を読んで「買ってよかった」と思えるお買い物になることを心より願っています。
本質を知って後悔のないクラブ選びをしましょう!
マッスルバックとキャビティの違い
形状・構造の違い
はい、形状は一目瞭然ですよね!(笑
簡単に説明すると、バックフェースの中央がへこんでいる構造になると、スイートエリアが広くなりミスヒットに強くなります。なので、その逆の形状であるマッスルバックはスイートエリアが狭くミスヒットに弱いということになります。
「じゃぁ、マッスルバックの何が良いんだよぉぉ」
という声が聞こえそうなので、その理由は後ほど説明したいと思います。
重心設計の違い
マッスルバックはキャビティに比べ重心高が高くなっています。
ゴルフクラブでやさしさを表す言葉に「低重心」がありますよね。マッスルバックはその逆で「高重心」なんです!
こうなると「マッスルバックって何がいいの?」とますます不安になってきますよね。
マッスルバックアイアンのメリットとデメリット
マッスルバックアイアンのメリット
打感が良い
芯で打った時にやわらかく吸い付くような打感を得られると言われています。
この理由なのですが、実は打感の正体というのは打音によるものだと打感にこだわるあの有名メーカーの開発者が説明しています。
たとえばギターですが、細い弦は高い音が鳴り、太い弦は低い音が鳴ります。
音が高ければ硬く感じ、低いとやわらかく感じます。
このことから・・
スイートスポットの肉厚が厚いマッスルバックはやわらかい打音が鳴っているということです。
操作性が高い
ヘッドの中心に素材が集まっているマッスルバックは、ヘッドが小型になっています。
ゴルフクラブは物体の動かしやすさを表す慣性モーメントという物理の法則に縛られているのですが、この動かしやすさは、簡単に言うと物体の大きさにも左右されます。
なのでヘッドが小さいマッスルバックは「動かしやすい=操作しやすい」と言われているのです。
ダウンブローで打ちやすい
ダウンブローで打った場合打点が高くなるため、構造上スイートスポットの位置が高いマッスルバックはダウンブローとの相性が良いと言われています。
トッププロのアイアンの名手にマッスルバックの使い手が多いのは、入射角や打点を自由自在に変えて弾道やスピン量をコントロールできるからなんですよね。
マッスルバックを長年愛用しているタイガーウッズは、靴底くらい大きなターフを飛ばすのでびっくりします(笑)
とにかくマッスルバックはかっこいい
やはりこれにつきますよね!小型で引き締まった顔つき、日本刀のような美しさと輝き、ゴルフバックに入っているだけで圧倒する存在感と大物感。ゴルファーの憧れです。
マッスルバックのデメリット
ミスの寛容性が低い
とにかく難しい。重心高が高いのでしっかりダウンブローに打てる技術が無いと芯に当たりません。
さらにその構造上スイートエリアが狭くミスヒットによる飛距離ロスなどが大きく出てしまいます。
マッスルバックは(使いこなすのが)難しいの一言に尽きます。
マッスルバックはおすすめしない!|キャビティアイアンをおすすめする5つの理由
マッスルバックが合う人と合わない人
マッスルバックが合う人
ミート率が高い人
スイートエリアが狭いので、ミート率の高さは必須と言っていいでしょう。
ダウンブローで打てる人
重心高の高いマッスルバックは、ダウンブローで打たないとスイートエリアで捉えることが難しくなります。ハンドファーストでインパクトできる技術が最低限必要です。
しっかり練習をする人
とにかく技術を上げることがマッスルバックのメリットを最大限に生かす方法なので、練習熱心も重要な要素の一つだと思います。例え今は上手く打てなくてもしっかり努力できる人であれば必ずマッスルバックで楽しめると思います。
スコアよりも所有感が大事な人
スコアよりも道具を集めることにゴルフの醍醐味を感じている人も少なくないと思います。
正直今のマッスルバックは昔と比べるとかなりやさしくなっているので技術が無いから全く使えないということはありません。
好きなクラブを使うことでモチベーションが上がりゴルフが楽しくなるということもありますので、スコアを気にせずにプレイすることも大事だと思います。
マッスルバックが合わない人
やさしくゴルフがしたい人
マッスルバックはミスヒットの寛容度が低いため、ミスヒットにはそれなりの結果が出てしまいます。
ミスヒットをクラブでカバーしたいと思っている方はキャビティバックのようなスイートエリアの広いクラブを使用することをおすすめします。
90切りを目標にしている人
90切りが目標の場合、ミスヒットを極力少なくすることが達成の近道だと思うのですが、マッスルバックにはミスヒットのお助け要素がほぼ無いため良い結果に結びつかないことが多くなると思われます。
100切りや90切りを目標にしている人はまずはやさしいクラブを使ってみましょう!
本音で総括
ステラの考え
特にこだわりが無いのであればマッスルバックはおすすめいたしません。
なぜならば非常に難しいクラブなので、ごく一部のプレイヤーを除いてゴルフのスコアアップに貢献しないと思うからです。
※店舗で接客をしていた時もお客様には同じ提案をしていました。
近年トッププロでさえも年々やさしいクラブに移行していますし、技術革新によりマッスルバック特有のメリットもそうではなくなりつつあります。
なので特にこだわりが無いのであればマッスルバックはおすすめしないというのが筆者の意見です。
中空アイアン最高
最近プロの移行も見え始めたのが中空アイアンです。
造形技術の進化により見た目はマッスルバックに近くかっこいい、だけどやさしさが備わった夢のようなアイアン。
ゴルファーからの人気も年々右肩上がりで増え、今後プロ・アマ問わずトレンドになるのは間違いないと思います。
最後に
最後までご覧いただきありがとうございます。
マッスルバックについて語ってきましたが、いかがだったでしょうか。
マッスルバックに対してネガティブな内容も多かったと思いますが、「造形の美しさ」・「打感」・「操作性」は最高だと思いますし何よりバックに入っていてカッコいい!
ゴルフの楽しみ方は人それぞれだと思いますので、「難しさ」を許容できるのであればチャレンジしても良いと思います。
今回の記事がクラブ選びの参考になり「買ってよかった」と思えるお買い物につながれ嬉しいです。